子育てが辛い！辛いと感じる原因や対処法を解説

子育ては楽しいものの反面、「辛い」と感じることもあります。

子育て中のママ・パパの中には「辛くてどうしようもない…」と思ってしまう人もいるでしょう。

この記事では、子育てが辛いと言われる原因や対処法を詳しく解説しています。

子育てが辛いと感じてしまう性格タイプも紹介しているので、参考にしてください。

子育てが辛いと感じる親は6割越え？

子育てが辛いと感じてしまうと「自分はひどい親なのでは？」と悩んでしまう人もいるでしょう。

しかし、NPO法人子育てひろば全国連絡協議会が2017年に調査し、令和4年に子ども家庭庁によってまとめられた資料によると、子育てで辛いと感じることがあったと回答した人は全体の62.6％にも上ります。

非常に多くの人が子育て中に辛いと感じることを経験しているため、「子育てはそもそも辛い部分もあるもの」と考えることが大切です。

辛いと感じることに対して自分が非情な人間かもしれないと悲観する必要はありません。

子育てが辛いと感じる原因

辛いと感じることが多い子育てですが、どのような点で辛いと感じるケースが多いのでしょうか。

ここからは子育てが辛いと感じる原因を解説します。

自分の時間が持てない

自分の時間が持てないことが原因で、子育てが辛いと感じてしまうことがあります。

特に産休中は四六時中子どもと一緒にいることが多く、なかなか自分一人の時間も持てないものです。

働いている人でも日中は仕事をして、帰宅後は子育てに追われるなどプライベートの時間を一切持てないこともあります。

自分を労わる時間が一切ないとストレスも貯まり「辛い」と思ってしまうでしょう。

頼れる人がおらず心細い

子育ては心細いものです。

特に子どもが小さいうちは意思疎通が難しいばかりか、ひとつの判断ミスが命に関わるケースもあります。

頼れる人が誰一人もいないと、大きなプレッシャーに押しつぶされてしまうこともあるでしょう。

頼れる人がおらず自分で子育ての全て背負いこもうとすると、辛いと思ってしまうのも無理はありません。

個人の性格や病気に由来することも

子育てを過剰に辛いと感じてしまう理由として、個人の性格に由来することもあります。

過度に完璧を求めてしまったり、コミュニケーションが苦手だったりすると過剰に子育てに不安を感じてしまうこともあるでしょう。

またあまりにも精神的なストレスや疲労が溜まっている場合は、精神病などを引き起こしてしまっているケースも考えられます。

あまりにも精神的に苦しい場合は、医療機関の受診なども必要です。

子育てが辛いと感じすぎてしまうタイプ

子育てが辛いと感じてしまうことは、性格傾向などをもとにタイプ別にわけることができます。

ここでは、子育てが辛いと感じすぎてしまう性格傾向をタイプ別に解説します。

トラウマ型｜親との関係との歪みが影響

トラウマ型は自分と親の関係性が上手くいかなかったことがトラウマとなり、育児に不安を抱えてしまうケースです。

自分が子どもに愛情を与えている際にふと「自分はこんなに愛されていなかった」と過去がフラッシュバックしてしまい、自分が経験した親子関係を子どもとの関係に投影してしまうこともあります。

子どもに辛い思いをさせたくない一方で、親としてどう接したら良いかわからなくなってしまい、辛いと感じてしまうのです。

強迫型｜完璧主義から不安感が強い

強迫型は「子育てとはこうあるべき」という理想を完璧にこなそうとして不安になってしまうケースです。

特にまじめで何でもそつなくこなせてしまうタイプの人は、この強迫型になってしまう可能性があります。

自分のことはある程度思い通りにこなせるものですが、それが子育てとなると話は別。

子どもは親の思い通りになかなかなりません。

強迫型の人は自分の中の理想が実現しなければダメだと考えすぎてしまうことがあるため、子育てが思い通りにいかないと「自分が完璧にこなせていないからだ」と自信喪失になってしまうことも。

子育てに対する自信がなくなってしまうことで辛いと感じてしまいます。

発達障害型｜コミュニケーションが過度に苦手なことも

発達障害を持っていることで、育児が辛いと感じてしまうこともあります。

発達障害には様々な種類がありますが、自分のこだわりに執着しすぎてしまったり、なかなか上手にコミュニケーションがとれなかったりすることもあります。

子どもの気持ちが推察できないなどでコミュニケーションが上手くいかず、思うように育児を進められないこともあるでしょう。

体調不良型｜体調が優れずにメンタルが落ち込む

体調が優れないことで、メンタルにも不調をきたす場合もあります。

特に出産後の女性は身体やホルモンの変化から常に体調が優れないことも珍しくありません。

体調がどんなに悪くても子どもの面倒は見なければと余計に無理をしてしまうことで、さらに体調が悪化するといった悪循環におちいることも。

体調が優れなければもちろんメンタルにも悪影響を及ぼすため、辛いと感じてしまうことも多いです。

抑うつ型｜産後うつなど悲観的にとらえてしまうことも

産後うつなどの状態になってしまい、全ての物事を悲観的にとらえてしまうこともあります。

子どもの鳴き声を日々聞くことで自分がきちんと子育て出来ていない気がすると感じてしまい、自分も泣きたくなってしまったり、生きていく自信がないとまで思ってしまったりします。

子育ては喜びが大きく幸せなものではありますが、身体や生活の変化にメンタルが追いつかず抑うつ状態になってしまうこともあるのです。

子育てが辛いときの対処方法は？

子育てが辛いときの対処法には、以下があげられます。

家事の合格ラインを下げる

子育てが辛いと感じるときは、家事の合格ラインを下げましょう。

子育てをしている際は、家事はある程度完璧にできなくても問題ありません。

「一先ず洗い物は明日の朝でもOK」「洗濯ものは無理してたたまなくてもOK」など、合格ラインを今よりも下げることが大切です。

自分にやさしく甘くなることで心の余裕も生まれて、育児をより楽しいものに変えていけますよ。

ひとり時間を意識して作る

一人の時間を意識して作ることも大切です。

子育て中は一人の時間をなかなか持ちにくいものですが、10分だけ深呼吸したりゆっくりお茶を飲んだりする時間など短時間でも一人になれる時間を作りましょう。

パートナーと相談して、30分程度のんびり外を散歩するのもおすすめです。

家族で暮らしていると、なかなか一人の時間は持てないもの。

意識的に時間を作るようにして、ストレスをため込まないことが必要です。

親や友人に相談する

辛いときは親や友人に相談するのもおすすめ。

特に親は子育てを経験してきたこともあり、気持ちに寄り添ってくれたり育児を手伝ってくれたりするでしょう。

同い年くらいの子どもがいる友人であれば、1日くらいなら預かってくれることもあるかもしれません。

子育ては大変なものなので一人で抱え込まずに、周りの力を上手に借りましょう。

一時保育など周りの力を借りる

周りに頼れる相手がどうしてもいないときは、一時保育などを利用するのもおすすめです。

料金はかかってしまいますが、心の疲れやストレス発散にはしっかりとお金を使うべきです。

一時保育では専門家である保育士さんに育児での悩みを相談することもできるので、不安を解消できるきっかけにもなるでしょう。

子育て中は自分で何でも子どものためにやってあげなければと思ってしまいがちですが、辛いときは周りに頼って問題ありません。

本当に辛いときは行政や専門家にも頼る

本当に辛くてどうしようもないときは、行政や専門家を頼るのもおすすめです。

例えば、児童相談所では以下の相談専用ダイヤルを設置して、全国の子育ての悩みに対応しています。

「子育てが辛すぎて育児放棄したくなる」「子どもに当たってしまう」など育児に対する率直な不安や悩みを相談してみましょう。

児童相談所と聞くと、話が大きくなりそうで不安に思う人もいますが悪いことには絶対になりません。

具体的な解決策やサポート方法を専門家が一緒に考えてくれるので頼りにしてみてくださいね。

子育てが辛いときは周りの助けも借りて上手に楽しもう

子育ては楽しみもある反面、体力的にも精神的にも辛くなるものです。

自分で一人で抱え込もうとせず、パートナーや親、友人などの助けを上手に借りるようにしましょう。

周りに助けを求めることで、自分の気持ちも楽になり、より子どもとの幸せな時間を楽しめるようになります。

子どもとの楽しい思い出はぜひメッセージバンクに預けて、遠い未来に素敵なプレゼントを用意してみてくださいね。