「終活の断捨離ってどうすればいいの?」「終活で断捨離する意味は?」
こんな悩みを抱えてはいませんか?
この記事では、終活の断捨離の必要性や断捨離を進めるコツについて解説しています。
断捨離で捨てるべきものと捨ててはいけないものも紹介しているので、参考にしてください。
終活で断捨離は必要|遺品整理は意外と大変
終活において断捨離は非常に大切です。
終活中に断捨離をしておかないとあなたの荷物は、あなたが亡くなったあとに家族が遺品整理することになります。
遺品整理は大きな家具類を粗大ごみとして出したり、不用品を売却するために業者を呼んだりと時間や費用がかかります。
遺品が多い場合は1ヶ月や2ヶ月という長い期間をかけて遺品整理を行なわなければいけないケースもあるので、遺族の負担も大きくなるでしょう。
あなたが亡くなった際に遺族は遺品整理に合わせて遺産相続の手続きなどやらなければいけないことは多いです。
あらかじめ断捨離をしておけば家族の負担も減らせるので、今のうちから準備をはじめておきましょう。
終活で断捨離を行うメリット
終活で断捨離を行うと、家族に迷惑がかからない以外に以下のメリットもあります。
モノに縛られない生活を送れる
終活で断捨離を行うと、モノに縛られない生活を送ることができます。
そもそも断捨離とは 作家のやましたひでこさんが提唱した考え方。
ヨガの断行・捨行・離行の考えを元に、不要なものを断ち捨ててモノへの執着から離れることで快適な豊かな人生を送る思想です。
自分の周りのモノを捨てていく中で自分の生活がいかに無駄なもので溢れており、大切なモノを見失っていたのかを気付くことができるでしょう。
モノでは感じられない本当の幸福を見つめるきっかけ作りに役立ちます。
終活の断捨離を気にミニマリストになるのもおすすめ
終活の断捨離を通じて、モノが少ないミニマリストになるのもおすすめです。
ミニマリストは自分にとって必要最低限のモノだけで生活する生活様式のこと。
本当に必要なモノだけで生活することで、モノに縛られない精神的な充足を目指せます。
モノがないからこそ、大切な時間をモノを維持したり、使ったりすることに取られず、家族との時間に当てるなど精神的な豊かさを手に入れられるでしょう。
掃除や探し物がスムーズになる
終活で断捨離を行うと、必然的にモノが少なくなるので掃除や探し物がスムーズに行なえるようになります。
出かける前に財布が見つからないなどの事態もなくなるうえ、床のモノが少なくなれば日々の掃除もしやすくなるでしょう。
掃除に欠ける時間も少なくできるので、家事の負担も減らせますよ。
災害時に怪我をする可能性が下げられる
災害時に怪我をする可能性も下げられます。
部屋がモノで溢れていると、いざというときに倒れてきて大けがを負うリスクも高くなります。
特に高齢の女性の場合は、男性よりもどうしても力が劣る部分があるので、高いところにモノがあると地震などの際に押しつぶされてしまう危険性もあります。
あらかじめ断捨離を行いリスクを排除することで災害にも備えられますよ。
気分が晴れやかになり前向きに過ごせる
断捨離で部屋にモノがなくなると、気分も一新され前向きに過ごすこともできます。
家の中がモノで囲まれごちゃごちゃしていると、閉塞感も強く気持ちも沈みがちに。
大きな家具などが多いと気軽に模様替えもできないので、住まいを楽しむことも難しくなるでしょう。
そもそもモノが少なければバリアフリー化などのリフォームも行いやすく、引っ越しなどもフットワーク軽く行なえますよ。
終活で断捨離する際のポイント
終活で断捨離する際は、以下のポイントを守りましょう。
あるモノを分類する
まずは現状あるモノを分類していきましょう。
具体的には、以下で分類していくと後の作業が捗ります。
上記の基準で今あるものを分けていけば、自分にとって必要なモノと不要なモノを判断しやすくなりますよ。
不要・使用していないモノは処分
分類したモノの中で使用しておらず特に気に入っていないモノは早速処分します。
大型家具や家電など捨てるのが大変なものでも、不要であれば思い切って捨ててしまいましょう
洋服などもすべてタンスから出し、シーズンを通じて1回も来ていないものは処分するのがおすすめです。
迷ったら期限を決めて一旦保留
現状使用していないが捨てるか迷うものは一旦保留し、期限を決めて保管しておきましょう。
保管する期限は概ね1年間と決めておけば問題ありません。
1年間の中で1回も使わないものは、ほぼ今のあなたには必要がないものと判断できます。
また、保管する場所は1つの場所に決めるのが大切です。
複数の場所で保管しているとそもそも管理が面倒になり、期限が過ぎた後に再び取り出すのが億劫になってしまいます。
押入れの比較的取り出しやすい位置に保管するのがおすすめです。
モノを買うときは本当に必要かをよく吟味
断捨離後はモノを買うときに本当に必要なのかをよく吟味してから購入しましょう。
せっかく断捨離でモノを減らしたのに、また増やしてしまっては意味がありません。
今の自分にふさわしいか、本当に使用するかなど自問自答して購入し、なるべくモノを増やさないように心がけましょう。
期限内に使わなかったものは処分
保留したモノについては、期限を過ぎても使わなかった場合は一気に処分しましょう。
なかにはブランド品や貴金属などもったいないという気持ちがあり、捨てにくいモノもあります。
しかし、どんなに高価なモノでも保管スペースから出てこなかったモノは今のあなたには必要ありません。
思い切って手放すことでそういったモノへの執着も捨て去ることができますよ。
終活の断捨離する最高のタイミングは?
終活で断捨離をする際は、以下のタイミングで始めるのがおすすめです。
なるべく早く
終活の断捨離はなるべく早く行うことがおすすめです。
理由としては、断捨離は大きな荷物などを捨てる必要があるため体力があるうちに行なった方が進めやすいからです。
いつかやると考え年齢を重ねてしまうと、体力的にも衰えてしまいそもそも家具を移動させることができないなどの問題を抱えてしまいます。
身体が元気なうちに始めることで万が一体調不良になりモノが片づけられないといった事態を避けられます。
定年したすぐあと
定年したすぐあとも良いタイミングでしょう。
定年後は、新しい人生のスタートにもなる時期です。
このタイミングでモノを処分することで気持ちを新たに、新しい生活を始められます。
大掃除などに進めておく
断捨離を一気に進めるのが苦手な人は、大掃除などのタイミングで少しずつ進めるのもおすすめです。
衣替えのタイミングで来ていない洋服を片づけたり、大掃除のタイミングで趣味のモノを処分したりなどその時々で少しずつ断捨離を進めてみましょう。
終活で断捨離する際の注意点
終活で断捨離を進める際は、注意点を守ることが大切です。
精神的に余裕があるときに行う
断捨離を行う際は、精神的に余裕があるときに行いましょう。
余裕がないときに行ってしまうと、一気に自分の生活を変えようと思ってしまい、本来必要であるものや思い出の品まで処分してしまいかねません。
心の余裕があるときは冷静に自分にとって必要なのかを見極められる判断力があるので、焦って本来必要なものまで断捨離してしまうリスクを防げます。
財産や権利に関わるものは厳重に保管
財産や権利に関わるものは厳重に保管しましょう。
これらは絶対に断捨離してはいけないものです。
権利書などは誤って捨ててしまうと再発行が難しく、後々トラブルになることもあります。
手を付けない書類などはあらかじめ別の場所に保管しておき、間違えて捨ててしまわないように気をつけましょう。
また財産や権利などはエンディングノートに記載しておくことで、いざというときに遺産相続などに役立ちます。
エンディングノートの書き方は、下記記事でも解説しているので参考にしてください。
家族のモノには勝手に手を出さない
断捨離とはいっても家族のものに手を出すのはご法度です。
実際に家の中をきれいにしようと旦那のコレクションや子どものゲームなどを処分してしまい家庭内に亀裂が入るといった事例は聞かれるものです。
最悪の場合、離婚にまで発展してしまうケースもあるので、断捨離に関しては自分のものだけと限定して行うようにしましょう。
もし家族のモノも含めて断捨離をしたいのであれば、子どもやパートナーとよく相談して進めることが大切です。
思い出の品はデータ化するのもおすすめ
思い出の品はデータ化するのもおすすめです。
特にアルバムなどは、保管場所も取るうえ重たく、整理整頓に困るもの。
近年では写真をデータ化してCDに焼いてくれるサービスもあるので使ってみると良いでしょう。
手紙などもPDFにして保存しておくことで、いつでもきれいな状態で見ることができますよ。
データ化した思い出はメッセージバンクに預けよう
思い出の写真や手紙などをデータ化したあとは、弊社サービスのメッセージバンクに預けておくのもおすすめです。
メッセージバンクは様々なメッセージをネット上に預けておき、任意のタイミングで送信できるサービス。
預けた写真などにメッセージを添えて預けておき送信時間を設定しておけば、友人や家族に素敵なサプライズプレゼントを贈ることも可能です。
また預かった写真を元に思い出のムービーを作成できる動画編集サービスも利用できるので、大切な思い出を動画に替えて家族や友人に送信できます。
画像や動画以外にも様々なファイルに対応している他、エンディングノートとして遺書の存在や遺産などあなたの死後に家族が必要な情報も預けられますよ。
終活として必要な連絡から素敵なメッセージ作成まで行えるメッセージバンクをよく知りたい人は、下記ボタンより詳しい説明を読んでみてください。
終活の断捨離で捨てるべきモノ
終活における断捨離で捨てるべきモノには、以下があげられます。
昔の写真やアルバム
昔の写真やアルバムはある程度処分しておくことがおすすめです。
せっかくの思い出の品ですが、いざあなたの死後に処分するとなると時間がかかるもの。
特に写真は個人情報でもあるので、わざわざシュレッダーにかけなければならず遺品整理の中で特に大変なもののひとつです。
遺族が処分に困らないよう、前もって断捨離しておきましょう。
ただし、アルバムや写真を処分するというのは気持ち的にも苦しい人も多いはずです。
データ化などのサービスも上手に利用して、身軽になるのもおすすめですよ。
データ化した写真は弊社サービスの「メッセージバンク」で動画にして家族や友人にプレゼントすることもできます。
友人や親戚などからの手紙
友人や親戚などからの手紙も断捨離するのがおすすめです。
特に毎年やりとりしている年賀状などは、気付いた時には想像以上に溜まってしまっていることもあります。
大切な友人の連絡先などはエンディングノートなどに控えておき、思い切って処分しましょう。
大切な手紙などは、PDFなどにしてパソコンに保存しておくこともおすすめです。
読んでいない本
読んでいない本もすぐさま断捨離しましょう。
本は知識を授けてくれる素晴らしいものですが、スペースを取るうえに重さもあるので処分も大変です。
一回だけ読んで本棚で埃をかぶっている本などは、この機会に断捨離してしまいましょう。
今後読みたい本は電子書籍で購入したり、図書館で借りたりすればスペースを使わずに知識を身につけられますよ。
着ていない服
昨年ワンシーズンを通して来ていない服は、今後も切ることはありません。
礼服などは別ですが昔来ていたファッション着などは、思い切って捨ててしまいましょう。
昨年1回も着なかった服を来てみてしっくり来なかった場合は、古着屋やフリマアプリなどで売却するのがおすすめです。
乗っていない車やバイク・自転車
乗っていない車やバイクは、余計に維持費がかかるので持っておく必要がありません。
遺品整理の際も業者を手配するなど手間がかかるので、あらかじめ自分でやっておくのがおすすめです。
不動車ではあるが思い出の車として手元においておきたいなどこだわりがある場合は別ですが、特に理由もなく手続きをしていないのであれば断捨離した方がよいでしょう。
使っていない趣味の品
昔よくいったスノーボードの用品や釣り用品、良く集めていた小物類など、現在では使用していない趣味の品もこの機会に手放しましょう。
ただし、実際に手に持ってみてあの時の情熱などが思い出される場合は、老後の楽しみに取っておくの一つの手です。
無くても困らない家具
無くても困らない大型家具はこのタイミングで処分するのもおすすめ。
例えば、この機会にベッドではなく布団に変えたり、大きすぎる食器棚を処分したりしてスペースを有効活用しましょう。
服の断捨離でタンスのスペースが空くようなら、一回り小さいモノに買い替えるなどすると遺品整理の際に楽になったり、災害時に押しつぶされる心配を減らせたりできます。
終活の断捨離で捨ててはいけないもの
終活の断捨離で捨ててはいけないものは以下のとおりです。
財産や権利に関する書類
財産や権利に関する書類は、絶対に捨ててはいけません。
必ず別の保管場所に退避させておき、誤って捨てないようにしましょう。
書類がなくなってしまうと、遺産相続の際にトラブルになるリスクもあるので厳重な保管が必要です。
貴金属やブランド品
貴金属やブランド品は、断捨離で捨ててしまうのではなく売却するのが良いでしょう。
特に近年は金の価格が高騰していることもあるので、思わぬ高値がつくこともあります。
デザインが古くても金そのものの価値は変わらないので、家に貴金属類がある場合は売ってみることをおすすめします。
時計やカメラ
時計やカメラも、捨てるのではなく売却がおすすめです。
時計やカメラなどの精密機械は、たとえ壊れていたとしてもパーツを買取してくれるケースもあります。
使えないからと捨ててしまうのではなく、売却すると思わぬ値がつくこともあるでしょう。
遺影用の写真
アルバムを整理していく中で、遺影に使えそうな写真がある場合は捨てずに残しておきましょう。
エンディングノートなどにはさんでおけば、いざその時がきた際に家族が気付いて遺影にしてくれるはずです。
写りが良いものを選ぶ楽しさもあるので、断捨離を通じて遺影用の写真も探してみてくださいね。
終活の断捨離に関するよくある質問
最期に終活の断捨離によくある質問を紹介します。
疑問をすべて解消して終活をはじめてみましょう。
- Q50代女性のしてはいけない断捨離とは?
- A
50代女性が断捨離において最もしてはいけないことは、家族個人の所有物も断捨離してしまうことです。
旦那の大切なコレクションや子どものゲーム類など、いまいち女性にとって価値がわからないものでも本人たちにとっては大切な宝物です。
勝手に捨ててしまうと信頼関係に傷が入り、家庭内トラブルに発展してしまう可能性が高いでしょう。
家族であっても個人のモノを断捨離する場合はよく話し合って実行することが必要です。
- Q終活の断捨離は60代・70代でしてはいけない?
- A
断捨離は早くから始めることがおすすめですが、60代や70代からでも遅くありません。
運動習慣などがある人は60代でもまだまだ元気なことは多いです。
できることから少しずつはじめ、一人では難しいことなどは家族に手伝ってもらうなどして少しずつ進めていきましょう。
終活で断捨離してすっきりと老後を過ごそう
終活に断捨離することで、部屋をすっきりできるだけでなく精神的にも新しい気持ちで生活をリスタートできます。
できることから少しずつ始めて、新しい人生を切り出しましょう。
遺品整理の手間も省けるので、家族にとっても嬉しいこと間違いなしです。
また写真や手紙などはデータとして保管して、思い出の映像に替えることもおすすめです。
弊社サービス「メッセージバンク」の動画編集サービスを利用して、ぜひ思い出を家族や友人と共有してみてくださいね。
メッセージバンクはエンディングノートとしても利用できるので、思い出のシェアだけでなく終活にも活用できますよ。